宇治市植物公園:京都府宇治市
第13回都市公園コンクール 設計部門:建設事務次官賞
文:古屋 章
  • 宇治市植物公園は、都市緑化植物園を中心とする「総合公園」として位置づけられる公園です。
  • このため、市町村単位で設置する都市緑化植物園としての基本的な役割や施設整備は踏まえるものとしますが、本公園においては、特に従来の陳列園的、あるいは学術的な「種」の紹介にとどまることなく、京都および宇治といった歴史的な庭園文化の地を背景とし、地域の歴史・風土を活かしながら、地形や利用形態に応じた景観づくりを試み、景観的にも優れた公園づくりを目指すこととしました。
  • また、総合公園としての位置づけより、本公園および隣接する「府民ふれあいの森」「府立山城総合運動公園」を一体とした広域レクリエーションゾーンと考え、各エリアの特性を踏まえ、機能分担を図ることにより、3公園の一体的な公園利用の促進を図ることとしました。
  • このため、本公園においては、総合公園としての機能の中でも、特に静的な利用に主眼を置いたさまざまな施設整備を図るとともに、豊かな自然環境を活かし、快適かつ魅力的な空間の中でゆったりと過ごせる空間整備に重点を置き、都市緑化植物園を中心とする公園としての特色を持たせることとしました。
  • 特徴ある景観としては、空石積みとサトザクラを中心とする花木、草花等で【春・爛漫】を演出した「花木園・棚田の景」、宇治市の市木であるイロ八モミジを中心とするモミジ類と地被、流れ等で【秋・錦】を演出した「モミジ林の景」の他、本公園を代表する施設として、花・緑の可動式のプランター約3,700個を用い、宇治市の歴史等をテーマにした絵模様を、年4回程度のローテーションで描く立体花壇「花と水のタペストリー」を「フローリストタウン」から「花の広場」へと続く景観軸上に配し、本公園の象徴的空間としています。
  • こうして、四季折々に魅力ある景観や話題を提供することにより、注目度・関心度の高い公園とすることを目指しました。
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