京都市立小中学校における『学校グリーンベルト』
−嵯峨小学校・桂中学校・醍醐西小学校−
(株)空間創研 杉本 亨
三島 裕希
信原 宏平
門脇 理恵

▲嵯峨小学校
【整備コンセプト】
  • 「学校グリーンベルト整備事業」は、京都市教育委員会によって平成8年度から進められている事業であり、平成10年度までに計24校の整備が行われています。
  • この事業の基本的な考え方は、学校外周のブロック塀を植栽帯に置き換えることによって、周辺市街地に『緑』の空間を提供するとともに、「地域に開かれた学校づくり」に資することを目的とするものです。

▲嵯峨小学校

▲嵯峨小学校
【環境整備の視点】
  • この作品では、以上の考え方を踏まえ、次のような視点に基づいた環境整備を行いました。

▲醍醐西小学校
1)市街地内の緑の拠点として
  • 周辺市街地の環境・景観の向上に資するとともに、学校と地域空間との連続性を確保することにより、地域に一層親しまれる空間とすること。
  • 身近にふれることのできる緑の空間として、特徴ある樹木や季節感を与える地被・草花を導入することにより、子どもたちや地域の人々に注目され、高い関心を集める空間とすること。
2)地域のシンボルとなる空間として
  • 従来から親しまれている既存樹等を「緑の資産」として捉え、それらの積極的な保全を行うこと。同時に、今ある構造物(門柱や塀など)の一部を再利用するなど、従来からの学校の「イメージ」を継承し、周辺に“なじんだ”空間とするとともに、子どもたちの記憶に残る空間とすること。
  • 授業や課外活動において花壇として利用できるスペースを確保するなど、地域の人たちにも親しんでもらえる空間とすること。

▲桂中学校

▲醍醐西小学校

▲桂中学校
  • これらの環境整備により、「学校グリーンベルト」がそれぞれの地域に根ざした空間となり、子どもたちと地域住民とのふれあいの“きっかけ”の一つとなることを期待しています。
発注:京都市教育委員会
設計期間:1997年2月〜3月
所在地・規模:
嵯峨小学校:京都市右京区嵯峨釈迦堂大門町・160m
桂中学校:京都市西京区上桂森上町・210m
醍醐西小学校:京都市伏見区醍醐川久保町・170m
※このページは、「造園作品選集2000(社団法人日本造園学会)」に掲載された記事を基に、加筆修正したものです。
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